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2025年繁忙期を終えて見えた
賃貸市場の変化と今後の展望貸市場の変化と今後の展望
いつも大変お世話になっております。
㈱エスエストラスト代表の杉本です。
当社は、八王子・日野・多摩市を中心に約6,500戸の賃貸物件管理と、8店舗の賃貸仲介店舗を展開しており、地域No.1の実績でオーナー様の資産運用をお手伝いしております。
さて、今年の繁忙期も無事に終了いたしました。
今期は、各大学における指定校推薦やAO入試によって、進学が早期に決まった学生の動きが例年よりも早まり、年明け前から部屋探しを始めるケースが目立ちました。
これは、少子化の進行に伴い、大学側が学生確保を急いでいる背景があると考えられます。一方で、人気の高い大学や学部では依然として高倍率が続いており、学校選びの二極化がより鮮明になってきています。
大学以外の教育機関に目を向けると、今年の高校受験では、都立高校で大幅な定員割れが発生するケースが多く見受けられました。これは、私立・国公立を含め、学校経営そのものが非常に難しい時代に突入していることを示しています。
また、八王子市内の某大学職員の方からは、「地方からの進学者は減っているが、東京近郊からの進学者は例年並み」という話も伺いました。
物価高の影響もあり、地方の学生が「上京してまで進学する意義」を慎重に見極めるようになってきているのではないかと推察されます。
一方で、都心部の賃貸住宅は深刻な供給不足にあり、空室はほとんど出ない状況が続いていると聞いています。さらに、賃料も上昇傾向が続いています。
2028年には、これまで規制されていた「23区内での大学新学部・新設」が解禁される予定となっており、今後の学生動向や居住ニーズにも大きな影響が出てくることが予想されます。
こうした動きのなか、私たちの管理エリアでも、人気設備(独立洗面台・宅配ボックス・ネット無料など)や、効率的な間取りの物件は、退去後に賃料を引き上げて募集する傾向が強まっています。
これまで賃料の上昇が難しかったこの地域において、私自身、25年間この業界に携わってきて、ようやく「賃料が上がる」という変化を実感しております。
一方で、古いアパートや3点ユニットバスのワンルームなど、設備の競争力が低い物件は、賃料の引き上げが難しく、リノベーションや間取り変更などの検討も必要な時代になってきています。
また、大手ハウスメーカーによって建築され、長期一括借上げ契約が結ばれている物件においては、借上げ賃料は据え置きのまま、募集賃料だけが上昇しているケースが増えています。
その結果、オーナー様の手取り収入は変わらず、サブリース業者のみが利益を得るという不公平な構造が生まれており、当社の一般管理へ切り替えを希望される方も増加しています。
さらに、建築費の高騰により、新築賃貸マンションは市場相場より高めの賃料設定を前提とした収支計算が必要となり、それでも表面利回りは5%前後にとどまることが多くなっています。
そのため、新築建築をためらうオーナー様も増えており、代わりに木造アパート建築へのシフトや、中古アパート・マンションへの投資に注目が集まっています。
このような状況の中で、中古物件の流通市場も活況を呈しており、購入をご検討の際は「立地」「賃料相場」「リフォーム履歴」など、慎重な見極めが必要不可欠です。
このように、賃貸市場は刻一刻と変化し続けています。
私たちは、地域No.1の管理実績と最新の市場情報を武器に、オーナー様が今後の賃貸経営をより有利に進めるために、「今できる最善の選択」 を共に考え、実行してまいります。引き続き、ご相談・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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